五日目っす。
今日受けた講義は、
■暗号・認証と社会制度
■セキュア法制と情報倫理
■暗号・認証と社会制度
暗号は、情報セキュリティの中で一番歴史があって、奥が深い分野だと思います。情報セキュリティに携わるものとしては、必修ですね。
この講義では、初学者を念頭に置いて、暗号の原理と機能を、整数論の知識等を前提とせず、具体例を挙げながら解説する とのことです。文系で今まで数学ですらあまり馴染みが無かった人にも分かるように講義して頂けるとのことです。
おっしゃる通り、先生の話は非常に分かりやすく丁寧なものでした。
教科書・参考文献として、大量の書籍が紹介されました。「暗号と情報化」「暗号ーポストモダン情報セキュリティ」「Handbook of Applied Cryptography」などなど、他にも10冊くらい紹介して頂きました。
受講者の一人が、文系の人間にはどの本がお勧めですか?と聞いたところ、どれも読まない方がいい とのことでした(爆笑) なんのための紹介かw
本を読むよりも、講義をしっかり聞いて、分からない場合は質問をしてください とのことでした。
…そうだ、サイモン・シンの「暗号解読」を会社で借りたままです…。せめてこれくらいは読まねばです…(借りパク状態ですね今)。
■セキュア法制と情報倫理
この講義は他大学との連携科目で、他大学にテレビ中継が行われる授業です。
その名の通り、法と倫理がテーマで、法学・経済学の権威である我らが学長と、元ジャーナリストで「サイバーリテラシー」なるものを提唱している客員教授の二人で行われる講義です。
なんか、こういうのが大学院の講義っぽいですね。
昨日の日記に書いたような、インターネットの発展に伴う法の変化 みたいなものは、この講義で勉強出来そうです。
今日、紹介されたのは、Googleの書籍検索サービス「googleBook」に関する訴訟と和解の事例です。
世の中のあらゆるものをデジタル化しちゃおうというgoogleは、書籍もスキャンしてネットでその一部又は全部を閲覧できるようにしちゃおうとしています。
それに反対したアメリカの団体が、集団訴訟を起こしていたのですが、2008年10月に和解が成立しました。
これによってgoogleは、補償金等の支払いを条件に、2009年1月5日以前に出版された書籍については、スキャンし放題。著作権者が嫌と言わない限りはその書籍の一部が、また著作権が切れている書籍については全部が、googleで公開されることになりました。
面白いのは、この訴訟が「集団訴訟」であるため、訴訟に直接参加していない人にまで効力が生じるという点です。
しかも、著作権に関する国際的な取り決めであるベルヌ条約の加盟国全ての国で発行された書籍が対象になるのです。
書籍の流通の仕組みに影響を与えるとともに、全世界の法にまで影響を及ぼしているわけです。
改めてgoogleってスゲェと思いました。
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